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     WORKS       2011-6-27   BMW(E36-M3C)、SMGドライブモーター、オイル漏れ修理 
BMW(E36-M3C)のSMGドライブモーターのオイル漏れを修理しました。
ドライブモーターのインナーパーツは部品設定が無く、通常の修理はアッセンブリー交換になってしまいます。
部品の価格も高価なため分解し構造確認後、修理の可否を判断することにしました。
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マフラー、遮熱材を外しオイル漏れの場所を確認。
外観で見えるケースの合わせ目からオイルが漏れていました。
とりあえず本体を外してみることに。
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ドライブモーター単体。
ごく一般的な縦置きトランスミッションのシフトセレクトシャフトにドライブモーターユニットを取り付け、縦横方向の動きを油圧により制御する構造。
エンジンルーム右前部に設置されたアキュムレーター(ハイドロリックユニット)で蓄圧しECUの信号によりレリーズシリンダー、ドライブモーターへの油圧制御をしている。
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ドライブモーター分解。
内部構造はとても単純でユニット中央部のシャフトに対し油圧シリンダーを縦方向、横方向に一つずつ配列し、シリンダーの作動に同調してケース内、中央のシャフトが前後左右に動く仕組み。
シャフトはトランスミッションのシフトセレクトシャフトに連結されギアを選択している。
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オイル漏れの原因のシリンダーピストンのOリング。
経年劣化でゴムが硬化し弾性を失っている。
シリンダーからオイルが漏れドライブモーターユニット内に溜まり、ユニット合わせ目からオイル漏れをしていた。
Oリングは計3つ使用していて1つは特殊な形状をしていました。
Oリング溝の幅、深さを測定し、流用出来るサイズを検討します。
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各シリンダーの点検。
シリンダー側に問題が有るとドライブモーターの修理は不可になってしまいますが、問題なく再使用可能でした。
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全ての部品を洗浄し選択したOリングに交換していきます。。
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シリンダーの組み立て。
組み立て後、加圧をかけて漏れチェックをします。
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本体の組み付け。
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車両に組み付け。
試運転後、漏れをチェックし、アキュムレーターのリザーブタンクの油量を調整して終了。
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